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project
【満員御礼!】
「アートとソーシャルデザイン」フォーラム 実施レポート
【満員御礼!】「アートとソーシャルデザイン」フォーラム 実施レポート

3月18日(金)-19日(土)に実施した「アートとソーシャルデザインフォーラム」。
2日間で231名の方にご参加いただき、盛況のうちに幕を閉じました。

《1日目》
【満員御礼!】「アートとソーシャルデザイン」フォーラム 実施レポート
3月18日は、東京・乃木坂にある国立新美術館にて「『障害×アート』の今を知り、ソーシャルヴィジョンを考える。」をテーマに全体会を開催。
会場には約100名の方にご来場いただきました。

○基調講演
【満員御礼!】「アートとソーシャルデザイン」フォーラム 実施レポート
【満員御礼!】「アートとソーシャルデザイン」フォーラム 実施レポート

フォーラムの幕開けは山出淳也さん(NPO法人 BEPPU PROJECT 代表理事 / アーティスト)による基調講演「アートを地域のOSに」。
「社会をつなぐ」「参加者を巻き込む」「多様な価値を共存させる」といったアートの力を、BEPPU PROJECTのプロジェクト事例からお話いただきました。

○リレートーク
【満員御礼!】「アートとソーシャルデザイン」フォーラム 実施レポート
【満員御礼!】「アートとソーシャルデザイン」フォーラム 実施レポート

続くリレートークでは、岡部太郎さん(一般財団法人たんぽぽの家 事務局長)、山下完和さん(社会福祉法人やまなみ会 やまなみ工房 施設長)、新澤克憲さん(精神障害者就労継続支援B型事業所 ハーモニー 施設長)、久保田翠さん(NPO法人クリエイティブサポートレッツ 代表理事長)、光島貴之さん(美術家 / 鍼灸師)の5名が登壇。
岡部さんからは「アート的な視点を持つ施設の職員が、日常眺めたときにそこに素晴らしい世界が広がっているんではないか」という日常に潜むアートの大切さを、山下さんからは「自分の好きなことを活かす場所の機会が与えられないことが障害である」「ありのままの1人1人を認め合い、支え合い、人々が大切にされる社会の実現のためには何が必要かを考え、それぞれの幸せと可能性が無限に広がることを目指しています」という熱いメッセージが伝えられました。

【満員御礼!】「アートとソーシャルデザイン」フォーラム 実施レポート
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会場に笑いが溢れたのは新澤さんが発表した「幻聴妄想カルタ」のエピソード。
カルタを通じて「どうせ誰にもわかってもらえないと思っていた感覚を初めて他者に共有されたとき、私はまだ生きていてもいいのかもしれないと未来をじんわりと感じました」というハーモニーのメンバーの言葉が印象的でした。
続く久保田さんからは、障害のある息子さんの母となり、たけし文化センターやNPO法人クリエイティブサポートレッツを設立してきたストーリーとともに、「アートは目の前に立ち上がっている、もう超えられないような困った問題がある時、それ自体を変えるのではなく、むしろその問題を『どうとらえるか』そこに『どう向き合うか』という向き合い方を変えてくれるもの」という視点が発表されました。
リレートークの最後は、自らも視覚障害を持ち、美術家として長く活動されている光島さん。「公募展をするなら障害のある人を審査員に。イベントや企画は企画段階から障害のある人も一緒に参加していけば、おもしろくなっていくのではないか」という提案がなされました。

○トークセッション
【満員御礼!】「アートとソーシャルデザイン」フォーラム 実施レポート

第1日目の締めくくりは、坂倉杏介さん(東京都市大学都市生活学部 准教授)の進行のもと、全登壇者とアルス・ノヴァで活動している詩人のムラキングさんによるトークセッション。
「多様なアートの可能性とその未来」をテーマに、参加者のみなさんからの質問に登壇者のみなさんが回答しました。

こうして全国の先駆的な「障害×アート」事例を駆け足で学び、共有した全体会。もっと知りたい!という余韻を残して幕を下ろしました。

【満員御礼!】「アートとソーシャルデザイン」フォーラム 実施レポート
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《2日目》

翌19日は「実践者たちと『アクセシビリティ』を語りあう。」をテーマとする研究セッションを実施しました。
「鑑賞のアクセス」「表現のアクセス」「知るためのアクセス」の3つの切り口でテーマを掘り下げ、参加者が自分たちの地域や現場に持ち帰り、応用実践するための場づくりをめざしました。


「A. 鑑賞のアクセスを考える分科会」
【満員御礼!】「アートとソーシャルデザイン」フォーラム 実施レポート
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アーツ千代田3331 1階のラウンジで行われたのは「A.鑑賞のアクセス」を考える分科会。
午前のプログラムでは「だれとどう見る?新しい鑑賞方法の実験」と題して、林建太さん(視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ代表)、木下路徳さん(同 ナビゲーター)、郷泰典さん(東京都現代美術館 教育普及担当学芸員)が登壇。
「一方的ではなく、お互いに楽しむ鑑賞を」というお話が印象的でした。

午後のプログラムでは「すべての人が楽しめる バリアフリーな劇場をつくるには」と題して、廣川麻子さん(NPO法人 シアター・アクセシビリティ・ネットワーク (TA-net) 理事長) と松岡智子さん(東京芸術劇場 事業企画課 事業調整係)が壇上にあがり、民間と公共それぞれの立場から鑑賞につい語り合いました。


「B. 表現のアクセスを考える分科会」
【満員御礼!】「アートとソーシャルデザイン」フォーラム 実施レポート
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一方、地下1階AFT スペースで白熱していたのが「B.表現のアクセス」を考える分科会。
午前のプログラムでは「プロの表現者を支えるアクセシビリティ」をテーマに森田かずよさん(女優 / ダンサー / CONBEY代表)と栗栖良依さん(SLOW LABEL ディレクター)が対話を交わし、SLOW LABELのサポートシステムや森田さんが表現者として感じる表現のアクセシビリティの必要性が語られました。

続くプログラムでは「'小さなアート’を支援する」をテーマに、中津川浩章氏(美術家 / 「エイブルアート芸術大学」ファシリテーター/「NPO法人アール・ド・ヴィーヴル」アートディレクター/フリーキュレーター)、 萩原美由紀氏(NPO法人アール・ド・ヴィーヴル 理事長)、 嶋田行輝氏(損保ジャパン日本興亜ホールディングス株式会社 CSR部長)が登壇。
誰もが受け入れられ、自由に表現活動のできるアトリエの価値と、それをサポートするアートNPOや企業の取組について発表がありました。
また、特別ゲストとしてエイブルアート・カンパニーアーティストであるウルシマトモコさんも中津川さんとともに壇上にあがり、アーティストにとってのアトリエの大切さが伝えられました。

「C. 知るためのアクセス」
2日目は「C.知るためのアクセス」として、ポスターセッションコーナーを設置。
「障害×アート」にまつわる情報を紹介し、A・B・Cの3会場を通じて新たなつながりが生まれる環境を整えました。
 (レポート:エイブル・アート・ジャパン東京事務局 疋田)



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《今後について》

こうして2日間に渡って開催した「アートとソーシャルデザイン」フォーラム。
参加者の方々からいただいたご感想・ご意見をもとに、次回の開催を計画しています。
ぜひお楽しみに!




■■■実施概要■■■

【開催日時】
[1日目:全体会] 2016年 3月18日(金)14:00~17:30(開場:13:30)
[2日目:研究セッション] 3月19日(土)10:00~15:30 (開場:9:30)
【会場】
[全体会] 国立新美術館 講堂 [3F]
[研究セッション] アーツ千代田3331 ラウンジ[1F]/ 地下AFTスペース[B1]/ A/A gallery[2F]

【プログラム】
[1日目:全体会] 「障害×アート」の今を知り、ソーシャルヴィジョンを考える。
[詳細プログラムはコチラ]

[2日目:研究セッション] 実践者たちと「アクセシビリティ」を語りあう。
[詳細プログラムはコチラ]

お役立ち!フォーラム関連情報はコチラ