(1)定例講座「身だしなみと基本のスキンケア&メイク講座」@東京 募集中!
身だしなみやメイクは社会人にとってとても大切なこと。でもなかなか、学ぶ機会はありません。現在、働いている人、働く準備をしている人を対象に、スキンケアとメイクの講座を開催します。講座の内容は「基本コース」と「チャレンジコース」のふたつです。無添加の化粧品を開発・販売しているハーバー研究所の美容スタッフから学びましょう。きれいになって、毎日を笑顔で元気に楽しく過ごしましょう!
※講座の様子▷▷▷[動画を視聴する]
①基本コース
■開催日時
第42回:2017年6月3日(土)14:00〜16:00 (終了しました)
第43回:2017年9月2日(土)14:00〜16:00 (終了しました)
第44回:2018年3月10日(土)14:00〜16:00 (終了しました)
■対象者:働いているまたは働く準備をしている障害のある人(女性)。はじめて講座に参加する方。スキンケアとメイクについてもう一度、基本から学びたい方。
■募集人数:各回10名
■参加費:おひとりさま1,080円(税込)
うれしいお土産つき!スキンケアセットとリップグロス、「毎日のお手入れブック」
*お土産の内容は変更となる場合がございます。
②チャレンジコース
■開催日時
第9回:2017年7月9日(日)14:00〜16:00 (終了しました)
第10回:2017年10月15日(日)14:00〜16:00 (終了しました)
第11回:2017年12月3日(日)14:00〜16:00 (終了しました)
■対象者:働いているまたは働く準備をしている障害のある人(女性)。ワンランクアップしたおしゃれやメイクをしたいと思っている方。お気に入りの洋服にあうメイクや色について学びたい方。
■募集人数:各回10名
■参加費:おひとりさま1,080円(税込)
うれしいお土産つき!卓上鏡とチークカラー&チークブラシ、「毎日のお手入れブック」
*お土産の内容は変更となる場合がございます。
■場所
ハーバー銀座館3階セミナールーム
〒104-0061 東京都中央区銀座5-6-6 ハーバー銀座ビル(東京メトロ銀座駅A1 出口徒歩1 分)
*セミナールームへは階段のみのご利用となるため、アクセスに難がある方は個別にご相談ください。
当日の連絡先:03-5296-8751(講座の一時間前からの応答となります)
定例講座「スキンケア&メイク講座①基本コース②チャレンジコース」お申込み方法
2017年度のお申込みは締切りました。
(2)出張講座「身だしなみと基本のスキンケア&メイク講座」@東京 募集中!
女性・男性に関わらず身だしなみは社会人にとってとても大切なことです。しかし、障害のある人たちにとってなかなか学ぶ機会はありません。働いている・働く準備をしている人たちを対象に無添加の化粧品を開発・販売しているハーバー研究所の美容スタッフが各現場に出向き、出張講座を開催します。講座の内容は「基本のコース」と「ビジネスマナー初級コース」の2つです。
働く上での身だしなみと基本のスキンケア&メイクを学びましょう。
■開催日程
2017年7~9月で1団体(締切:5月末)(募集を締切ました)
2017年10~12月で2団体(締切:8月末)(募集を締切ました)
2018年1~3月で2団体(締切:11月末)(募集を締切ました)
*お申込み:開催希望日の2カ月前までご相談を承っております。開催条件をご確認のうえ、お申込みください。
■対象:働いているまたは働く準備をしている障害のある方。女性は「身だしなみと基本のスキンケア&メイク講座」、男性は「身だしなみと基本のスキンケア講座」になります。福祉事業所、地域活動支援センター、企業、特別支援学校などさまざまな場所にお伺いします。
■定員:10名~20名程度(最少催行人数男女各5名以上)
*ご都合に添わない場合は個別にご相談ください。
■参加費:おひとりさま1,080円(税込)
うれしいお土産つき!
女性(左):スキンケアセットとリップグロス、「毎日のお手入れブック」
男性(右):スキンケアセット、「スキンケアブック」
※お土産の内容は変更となる場合がございます。
■開催条件
①会場、机、いす、水場がある会場をご準備ください。
②地下鉄「銀座駅」から会場までの往復交通費が1,000円をこえる場合は、超過分×運営スタッフの旅費交通費を
ご負担いただきます。
運営スタッフの人数は開催規模に応じて変動しますが、概ね参加者4人に対し1名です。
③参加費はお一人様1,080円(税込)で人数分となります。
参加者が負担する場合もあれば、事業所が負担する場合もあります。
■出張先の決定について
季節ごとの締切の時点で、はじめての団体様を優先に決定させていただきます。
申し込みからもれた際には、次の時季に改めてお申込みください。
■出張講座お申込み方法
2017年度のお申込みは締切りました。
(3)支援者向けセミナー 身だしなみと基本のスキンケア&メイク コーチング講座
■開催日程:2017年7月から2018年3月で3団体(先着順)
*お申込み:開催希望日の2カ月前までご相談を承っております。開催条件をご確認のうえ、お申込みください。
■対象:福祉施設職員、ジョブコーチ、特別支援学校教員、障害のある方の社会参加や就労支援に関わる方ならどなたでも参加可能です。(男女とも参加可能)
ジョブコーチの支援研修、介護士等の勉強会、大学の福祉コースの勉強会などに出張いたします。
■定員:10〜20名程度
■参加費:おひとりさま2,160円(税込)
支援者用ガイドブックとうれしいお土産つき!
女性(左):卓上鏡とミニスキンケアセット、「毎日のお手入れブック」支援者用ガイド
男性(右):卓上鏡とスキンケアセット、「スキンケアブック」支援者方ガイド
※お土産の内容は変更となる場合がございます。
■開催条件
①会場、机、いす、水場がある会場をご準備ください。
②地下鉄「銀座駅」から会場までの往復交通費が1,000円をこえる場合は、超過分×運営スタッフの旅費交通費を
ご負担いただきます。
運営スタッフの人数は開催規模に応じて変動しますが、概ね参加者4人に対し1名です。
※ハーバー銀座館セミナールームにおいでいただき受講することも可能です。
③参加費はお一人様2,160円(税込)で人数分となります。
参加者が負担する場合もあれば、事業所が負担する場合もあります。
■身だしなみコーチング講座お申込み方法
2017年度のお申込みは締切りました。
■大切なおことわり~障害の対応について
・男女ともに、どのような障害のある方でも参加可能です。
これまでも、身体障害、知的障害、発達障害、精神障害の方を対象に実施しています。
・スムーズな実施のため、参加される方の状況を詳しくお伺いさせていただきます。
・定例講座の会場へのアクセスは階段のみのため、アクセスに難がある場合は個別にご相談ください。
出張 講座などでご参加いただけるよう調整いたします。
■お申込み・お問い合わせ先
エイブルアート・カンパニー東京事務局
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 アーツ千代田3331♯208
NPO法人エイブル・アート・ジャパン内 TEL.03-5812-4622 FAX.03-5812-4630
主催:株式会社ハーバー研究所、エイブルアート・カンパニー
企画:NPO法人エイブル・アート・ジャパン
身だしなみと基本のスキンケア&メイク講座レポート VOL.5
今回は男性向け講座について、一般社団法人アイエスエフネットベネフィット様(東京都江戸川区)にお伺いした出張講座の様子をお伝えします。
◆2018年3月17日(土)出張講座の様子から
銀座で開催される定例講座は女性向けのみの講座ですが、出張講座では男性向けの講座も実施しています。 男性向け講座「基本コース」では①身だしなみチェック、②手洗い・洗顔実習、③スキンケアを行います。今回は「基本コース」のステップアップ編として、スーツの身だしなみと汗とニオイのケアが盛り込まれた「ビジネスマナー初級コース」についてレポートします。
この日は、グループホームのリビングとして使用している部屋をお借りして、講座を行ないました。参加者は10名で、楽しみにされているためか、設営の時間から会場に来られる方もいて、とても意欲的なご様子でした。
最初の「身だしなみチェック」では、講師とテキストを見ながら1項目ずつ身だしなみを確認していきます。
スーツの身だしなみについて、各自鏡を見ながら「寝癖はついていませんか?」「襟は汚れていませんか?」「ボタンはとれていませんか?」「シャツは毎日替えていますか?」「靴底はすり減っていませんか?」など、講師・スタッフと一緒にチェックしていきます。
鏡が苦手という方もいらっしゃいましたが、いつもと違う雰囲気のためか、緊張され、伏し目がちながらも鏡を見て取り組んでいました。
「身だしなみチェック」が終わると、手洗い・洗顔実習です。まずは、顔を洗う前に手からきれいにしていきます。
各自、洗面器を持って水場までお湯を汲みに行きます。泡立てネットを使って、モコモコの泡を作り、やさしく手を洗っていきます。
泡立てネットを使ったことのない参加者が多く、初めは泡がうまく立たず苦戦されていましたが、泡立てを続けるうちに上達していきました。
手洗いを終えると、ぬるま湯を汲み直し、今度は洗顔をします。鏡を見ながら、泡が目元以外の顏全体についているか、すすぎの際はすすぎ残しはないかをしっかり確認します。
すすいだ後にすっきりした感じで肌が白くなったので、参加者はびっくりされていました。
洗顔後は「スキンケア」で、肌にうるおいをあたえて、守ります。ふだん化粧水をつけ慣れていない様子でしたが、洗顔実習にならって、やさしい手つきでつけていました。
実習後は「汗とニオイのケア」についてのお話をした後、ひげそりについて参加者から質問があったため、電気シェーバーとカミソリの使い方の違いやひげそり前後の肌のケアについても講師からアドバイスがありました。
講座のはじめは緊張のためか表情も硬く、静かな印象でしたが、実習が始まるとだんだんほぐれてきたのか、表情も明るくなり、質問や意見もどんどん出てきて「身だしなみ」への意識も高まったようでした。
講座後の感想発表では「洗顔が上手いとほめられて良かった」「早速、今日、習ったことを実践していきたい」「自分でも出来そう」「面接を受けたい」など、前向きな発言がたくさんありました。
ハーバー研究所とエイブルアート・カンパニーが提供する「身だしなみと基本のスキンケア&メイク講座」では、男性向けの講座も開催しております(出張講座のみ)。
ふだん身だしなみをあまり気にされていない男性でもシンプルな工程と簡単な方法で、気軽に楽しく受講できる講座です。
フォロースタッフも参加者のとなりで一緒に練習や復習をするなど、丁寧なサポートを心掛けています。
清潔感のある爽やかなイケメンを目指して、ぜひ講座にご参加ください。
身だしなみと基本のスキンケア&メイク講座レポート VOL.4
ハーバー銀座館3階セミナールームで開催している講座の様子についてお知らせします。
◆2017年12月3日(日)チャレンジコースの様子から
チャレンジコースは、スキンケア・メイクの基本を学びたい初心者向けの基本コースに対して、お気に入りの洋服に合うメイクや自分に似合う色を知りたいなどワンランクアップのメイクを学びたい方向けの講座です。
この日の講座は、はじめての参加者とリピーターの参加者と半々でした。また、参加者の中に視覚障害のある方がいらっしゃったので、講師およびフォロースタッフが、最初に言葉による全体の流れを説明した後に、点字版のテキストを提供し、場合により手を添えながら実習フォローを行いました。
講座のはじめの「身だしなみチェック」では、講師が、写真を見せながら身だしなみが整ったA子さんと身だしなみがちょっと残念なB子さんの様子を言葉で丁寧に説明します。「A子さんは、髪の毛がきれいにとかされています。洋服(上着)は前でボタンをしめています。手は前で軽く重ねて、背筋がピンと伸びています。表情は笑顔です」。一方、「B子さんは、髪の毛がはねて、乱れています。洋服(上着)のボタンははずれています。手を腰にあててなんだか偉そうです。表情も口がへの字で不機嫌そうです」。
2枚の写真をみながら、見た目の印象が人に与える影響の大きさを確認しあいました。また、「身だしなみが整っていることは、相手に良い印象をもってもらうことです。自分が好きな格好をするおしゃれとは異なります」という考え方について、丁寧な説明がありました。
スキンケアの実習では、「あらう―クレンジング」と「うるおすー化粧水」「まもるースクワランオイル」を使用した実習が行われました。教材の容器にわかりやすく、「あらう」「うるおす」「まもる」と印字されたシールを貼って、自宅で復習ができるようにサポートします。また、視覚障害のある参加者には、点字シールの代用品を使い、触って区別できるようにしました。
さて、いよいよチャレンジコースの楽しみの時間! クレンジング、化粧水とスクワランで肌を整えた後、化粧下地、ファンデーション、口紅、チーク、アイカラーのつけ方などを学びます。
この日は、化粧下地のつけ方として、顔の5カ所につけて全体に伸ばす方法のほか、さらに簡単な手の平で伸ばしてから顔全体に塗っていく方法を学びました。ムラになりにくく、簡単なのでみなさんやりやすかったようです。
この後も「流行のメイクを知りたい」などみなさん意識が高く、質問に応えるかたちで講師から眉の描き方、アイブロウペンシルの色の選び方、アイライナーの引き方、チークの位置についてのアドバイスや実演がありました。まさに、参加者の皆さんとスタッフが一緒に楽しみながら実践的に学ぶ講座になりました。
講座後の感想では、「メイクは奥が深い!」「今まで悩んでいた眉やアイメイクなど教えてもらってためになった」。「少人数できめ細やかに教えてもらえたのでよかった」と、みなさん得るものがたくさんあったようです。
ハーバー研究所とエイブルアート・カンパニーが提供する「身だしなみと基本のスキンケア&メイク講座」では、知的障害のある人、精神障害のある人、発達障害のある人、視覚障害のある人、聴覚障害のある人など、さまざまな障害のある人が、初めてでも楽しみながら受講していただける様、フォロースタッフも一緒になって行い、練習や復習をするなど丁寧なサポートをしています。ぜひ、積極的に講座にご参加ください。
身だしなみと基本のスキンケア&メイク講座レポート VOL.3
日本精神保健看護学会 第27回学術集会・総会(札幌市教育文化会館)
ランチョンセミナー
2017年6/24(土)~25(日)に、日本精神保健看護学会 第27回学術集会・総会(札幌市教育文化会館)にてランチョンセミナーを開催。精神看護の看護師、精神看護学校教授や助教授、職員、医療関係者など137名の皆様にご参加いただきました。
当日は、「誇りを持ってはたらくためのスキンケア&メイク」と題して、ハーバービューティプロデューサー廣森知恵子が講演。
2009年12月にハーバーが障害のある人のアートを仲介するNPOエイブルアート・カンパニーと協働でスタートした障害のある人を対象にした「身だしなみと基本のスキンケア&メイク講座」についてご紹介しました。
「身だしなみと基本のスキンケア&メイク講座」の目的と流れをはじめ、参加者の緊張感をやわらげ楽しく学んでいただける様、笑顔やスキンシップの大切さ、イラストや数字で分かりやすく説明する等、廣森メソッドをレクチャーしました。
講座の様子も、過去に開催したワークショップをDVDでご覧いただきました。
また、2010年9月から行っているハーバーの「美と健康を助ける活動」では、病院での患者様向けや高齢者施設でのメイクサービス、就職活動中の学生や企業の新社会人、就業中の方を対象としたスキルアップセミナーを通じ、やる気や自信を促すスキンケアやメイクの効果をご紹介しました。
参加した方からは「精神障害のある方にもあきらめずに身だしなみを勧めていきたいと思いました」「障害にかかわらず、みんなが幸福になるような活動に感動しました」「講座をぜひ開催してほしい」など、嬉しいお声をいただきました。
別会場の1階ホワイエには、展示ブースを設け、ご来場者にハーバーの「美と健康を助ける」活動へのご理解を促しました。
HABA × Able Art Company
身だしなみと基本のスキンケア&メイク講座レポート VOL.2
ハーバー銀座館3階セミナールームで開催している講座の様子についてお知らせします。
◆参加者募集と講座開催まで
ハーバー銀座館の講座は、おもにチラシとウェブサイトで広報を行っています。チラシは東京都内の特例子会社、就労移行支援系の福祉事業所等に送付しています。障害のある方ご自身が、「講座の案内をみました」「職場の上司にすすめられて」「以前参加した職場の同僚に誘われて」とお申込みしてくる場合や、ご家族、ご姉妹が「参加させたい」と申込みをしてくる場合などがあります。お申込みは、電話やメールが多いですが、ファックスやハガキもあります。参加者の障害の様子も、知的障害、発達障害、精神障害、視覚障害などさまざまです。
受付の際は、メイクの体験があるか、皮膚にアレルギーはないか、講座に参加するにあたり不安なことはないかなどをあらかじめお伺いし、それを事前に講師が把握したうえで当日の講座を実施しています。
◆2017年3月4日(土)基本コースの様子から
参加者は7名、そのうち6名の方が初参加でした。5名が電話で、1名がご家族から、1名がファックスによるお申込みでした。
講座がはじまるときはいつもみなさん、少し緊張気味です。参加者は、はじめて出会う方たち同士ですし、メイク体験がはじめての方もいるからです。
それでも、この日は講師の廣森知恵子さんの「今日はもっとキレイになるわよ~」の生き生きとした笑顔と掛け声で、参加者一同が、どっと沸き、笑顔になりました。「横の方と握手をしましょう」、とお隣同士の方ともコミュニケーションをとり元気にスタートします。
講座のはじめは、まず身だしなみチェック。一人ひとり鏡をみながら、「髪に寝ぐせはついていませんか」、「目やにはついていませんか」、「歯に食べ物がつまっていませんか」、「服にボタンがある場合、しっかりとめていますか」、「靴のかかとを踏んでいませんか」、など頭のてっぺんからつまさきまで、身だしなみを12項目ごとに確認していきます。できていないことは「明日から実践していきましょう」、と前向きな声掛けに徹し、ときにユーモアをまじえながらすすめていきます。
「スーツはたくさん持っていないが毎日取り換える必要がありますか」との質問に、「その場合は、スーツの中に着るブラウスやカットソーを取り換えましょう。またスーツはハンガーにかけてつるすと洋服のシワがとれていいですよ」といった、参加者と講師のやりとりもありました。
◆スキンケアを体験!
次に、[1.洗う、2.うるおす、3.守る]という毎日のスキンケアの大切さと簡単な3ステップについて説明し実習に入ります。クレンジング(メイク落とし)の方法、化粧水のつけ方、スクワランのつけ方、とすすみます。一人ひとりに配布されたテキストやスキンケア教材を確認しながら開封し、教材のボトルをあける所作についても「キャップは上向きにおきましょう」と丁寧な説明が加えられます。
使用する量をわかりやすく「化粧水は1回に500円玉ぐらいの量を手のくぼみにだします」と伝え、「両手のひらに広げて、顔につけていきます」「これを3回くり返しましょう」など言葉はわかりやすく、またフォロースタッフが、目でみてわかるように向かいあって、所作を実践しながら、ゆっくりやさしくていねいにすすめるのがこの講座の特徴です。
また、参加者によっては化粧水を顔にあてる際の力加減が難しく、顔をごしごしこすってしまう様子もみられることがあります。そんなときは、講師やフォロースタッフが「こすらず、やさしく。お豆腐をさわるように」という力加減について、実際に手を取って支援する場合もあります。
◆こころはずむメイク体験
化粧下地のつけ方、ファンデーションのつけ方、口紅のつけ方を学びます。「化粧下地は小指の爪の大きさの量をだします」、「うすく顔全体にのばしていきましょう」、ファンデーションのスポンジの持ち方からスポンジにとる方法と回数まで、目と耳とからだでしっかりと何度も何度も繰り返し体験していきます。この日は、メイク体験がはじめてという19歳の参加者もおり、ひとつひとつの動作に目をキラキラさせていました。付添のご家族が、お顔のビフォー&アフターを携帯カメラに記録する微笑ましい様子も。
明るいピンク系のグロスが唇を彩ると、「わ~」「かわいい!」とみなさん笑顔になって、お隣同士とにっこりする場面も。「きれいになりましたね」との声に、うなずきながら恥ずかしそうに手でOKサインをする参加者もいました。
◆みんなで感想を伝え合いましょう
講座の最後は、一人ひとり感じたこと、考えたことを発表します。机のうえの教材を片づけたら、自分の学びを振り返り、自分なりのことばにする時間としてアンケートを記入、みんなが書き終わったら順に発表します。ご自身でことばを書けない場合は、支援者やフォロースタッフがききとりながら代筆することもあります。参加者それぞれのペースを大事にしますので安心してご参加いただきたいと考えています。
「自分の顔がコンプレックスで、よくマスクをして出かけていました。なかなか自分でスキンケアとメイクが続かなくて困っていましたが、今日、参加したことで変わっていきたいです」、「みなさんがとても笑顔でいい感じがした。知らないことがわかり良かった」、「お化粧の講座に参加して少し気持ちが明るくなりました」、などのことばがありました。
また、「まゆの描き方、アイメイクやチークの入れ方なども知りたかったです」とステップアップしたメイクの学習を希望する参加者もいましたので、こうした場合は、チャレンジコースのご案内をしています。一方で、基本講座に何回でもくり返し参加していただいても大丈夫ということもお伝えしています。みなさんのペースにあわせて、講座をご利用いただきたいという想いからです。
なおこの日の活動は2017年6月7日付の東奥日報(青森)、6月15日付の琉球新聞(那覇)に活動が紹介されました。
2017年12月3日(日)に「チャレンジコース」、2018年3月10日(土)に「基本コース」を開催します。ぜひお気軽にお問合せください。
また、障害のある人たちの支援者を対象に「コーチング講座」を開設しました。どのような視点や配慮のもとに、お声掛けし応援していくのか、ハーバーのメソッドがたっぷりつまった内容です。福祉施設職員、ジョブコーチ、特別支援学校教員、障害のある方の社会参加や就労支援に関わる方ならどなたでも参加可能です。ジョブコーチの支援研修、介護士等の勉強会、大学の福祉コースの勉強会などに出張いたしますので、詳細を確認いただき、ぜひご利用ください。
身だしなみと基本のスキンケア&メイク講座レポート VOL.1
障害のある人の社会参加に向けて、お手入れやメイクで「自信」を!
活動レポート
新潟市で講座開催!参加者も支援者も笑顔に。
日時:10月23日(日)14時00分~16時00分
会場:江南区福祉センターきらとぴあ
「身だしなみと基本のスキンケア&メイク講座」を新潟市で開催しました。
秋葉区社会福祉協議会のご協力を得て、開催されたこの講座。
参加者は女性17名、男性10名です。
働いている方、働く準備をしている方、福祉施設で活動している方、まもなく学校を卒業する高校生などさまざまな立場の方が参加しました。
新潟市では、はじめての開催。講座の広報をするなか、支援者の方たちからも「今後のために参加したい」という希望があり、ハーバー研究所と相談のうえ、希望する支援者もともに参加し楽しむかたちとしました。
講座は、男女隣り合わせの場所でスタート。
受付時は、とても緊張されている様子でした。
◆女性の講座のご紹介
講師はハーバービューティプロデューサーの廣森知恵子さん。
「身だしなみとは」からはじまり、「身だしなみをチェックしましょう」とわきあいあいと講座はすすみます。熱心にメモをとる参加者もいて、みなさんの関心の高さがうかがえました。
廣森さんの、明るくユーモアあふれる話が参加者の心をひきつけ、どんどんと表情は和らいでいきました。
[1.洗う、2.潤す、3.守る]という毎日のスキンケアの意味と実習内容の流れを確認し、いよいよスキンケアの実習に入ります。クレンジング(メイク落とし)の方法、化粧水のつけ方、スクワランのつけ方、とすすみます。
講座のアンケートには、「スタッフの方の丁寧なフォローで安心しました」と感想をいただきました。ゆっくり、復唱しながら、わからないことは何度でもはずかしがらずに質問しながら進行できるのが、この講座の特徴です。
みなさんのお肌がツルツルになったところで、いよいよメイクの実習に入ります。
化粧下地のつけ方、ファンデーションのつけ方、口紅のつけ方、とすすみます。
ときおり、家族や支援者の方たちと、またお隣に座った人たちと、それぞれがきれいになっていく様子を和やかにほめあう様子が印象的でした。「支援者も一緒に体験できたことで、今後の支援にもつながっていただけると思います」と秋葉区社会福祉協議会の藤田さんはいいます。
終了後は参加者からも感想をいただきました。
「もともとお化粧自体は苦手な意識があったんです。でも今回、化粧水やファンデーションなど基本的な事柄をおしえていただき、それに最後はチークもつけていただいて、前よりも明るい感じになりました。お化粧することも、そんなに億劫に思わずにすむようになるかなと感じました。ありがとうございました。」
◆男性講座のご紹介
「身だしなみとは」からはじまり、「身だしなみをチェックしましょう」とわきあいあいと講座はすすみます。「鼻毛はのびていませんか」「歯の間に汚れはつまっていませんか」などなど、講師からの問いかけに、食い入るように鏡でご自身の顔を確認している様子は真剣そのものでした。
やさしく語りかけるような話ぶりが、参加者の心をひきつけ、女性講座同様、男性陣もどんどんと表情は和らいでいきました。
男性講座においても、[1.洗う、2.潤す・守る]という毎日のスキンケアの意味と実習内容の流れは同様です。スキンケアの実習終了後は、まるで一皮むけたように、みなさんの顔も表情も明るくなっており、本人も周囲の方からも歓声があがっていました。
終了後は参加者からも感想をいただきました。
「今まで洗顔等に気を使っていなかったが、良い機会になりました」。
洗顔後、自分の顔を携帯で撮りすぐに母親にメールで送信しましたと、にこにこしながら話している方、付き添いの父親と記念写真を撮っている方もいました。
支援者の方からも、「自分も含めて身だしなみについて考えるきっかけになった」「支援の方法が多様にあることを知ることができた」といった感想が多くありました。
参加者のみなさんがどんどんきれいに、またはハンサムになっていく様子を見ているのは、とても楽しいものです。明日からの生活が今日よりも一歩前向きになれたら嬉しいです。
なお、この活動は2016年10月24日付の新潟日報に「新しい自分にうきうき 障害者向けのメーク講座」という内容で活動が紹介されました
2017年度の定例講座(東京)、出張講座(関東)のご案内もスタートしました。
ぜひお気軽にご参加、お問い合わせください。