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【受賞者決定&選評公開】 エイブル・アート・アワード2018
【受賞者決定&選評公開】 エイブル・アート・アワード2018

【受賞者決定&選評公開】エイブル・アート・アワード2018


「画材支援の部」「小さなアトリエ支援の部」で受賞作家・団体が決定!
今年は「画材の部」「小さなアトリエ支援の部」に対し、合計50件のご応募をいただきました。
10月16日(火に実施した選考会の結果、次の個人・団体の方に対して画材の贈呈とアトリエ活動資金提供を決定いたしました。


(1)「画材支援の部」

■マツダ賞

杉上功(広島県広島市)
船橋聡美(奈良県香芝市)

■ターナー色彩賞

【個人】    
須田雄真(東京都)
NOBU(和歌山県和歌山市)

【団体】     
ボーダレスアートスペースHAP(広島県広島市)  
板屋学園このは(福岡県福岡市)


(2)「小さなアトリエ支援の部」

 絵画等教室「ほっとチョコレート」(和歌山県和歌山市)


【第20回 エイブル・アート・アワード選考会について】

 ◆開催日時:2018年10月16日(火)14:00〜17:00

 ◆選考委員(50音順)
  小林敬生さん(版画家/ 多摩美術大学名誉教授)
  佐藤直子さん(横浜市民ギャラリーあざみ野学芸員)
  真住貴子さん(国立新美術館主任研究員)

 ◆協賛・寄付団体関係者(50音順)
  花王ハートポケット倶楽部・花王株式会社:重冨智子さん,菊池さわ子さん,丹野はる菜さん

 ◆立会者
  NPO法人エイブル・アート・ジャパン事務局:柴崎由美子,平島朝子


 ◆選考評
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 今年度の募集は、画材支援と小さなアトリエ支援の2部門で、展覧会支援は20周年記念展の開催ということで
見送られた。
展覧会支援を中心に選考に当って来た私には実に難しい審査となった。二つの支援、共にどの様な基準で選ぶのか…
迷うばかりであった。
出来れば全ての応募者に、という思いは選考に当たったみんなが持っていたが、数が限られている以上絞らざるを
得ない という悩ましい中で、みんなの意見に従って決めさせて頂いたというのが正直なところである。
 展覧会支援20周年記念展、実に楽しみである。個展の後それぞれの作家がどの様に進化したか、変貌したか…
期待するところ大である。

小林敬生(版画家/ 多摩美術大学名誉教授)

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 2018年度は20年の節目を迎えるということで、アワードのこれまでの歩みと歴代受賞者を振り返る記念展開催
のため、 「展覧会支援の部」の募集・審査は行われませんでした。私自身は過去3年「展覧会支援の部」の審査に
関わってまいりました。
原物ではなくポートフォリオによる審査とはいえ、ファイルを手に取ると、ご本人はもちろんサポートされている
方々の 熱意の重さを感じることができ、貴重な機会と心得てきました。
 今回は「画材支援の部」の「マツダ賞」、「ターナー色彩賞」選考に加わることとなり、新しい画材を手にする
ことで 制作意欲が刺激され、新たな挑戦のきっかけになればとの視点から受賞者・団体を決定しました。
審査会では、表現媒体や手法が多様化する現状に照らし、障害のある人の芸術活動における「画材支援」においても、
油絵具、アクリルガッシュに限定されないフレキシブルな制作支援の必要性について話題になりました。
20年の継続の上に、次の10年、20年を見据えた取り組みの一つとして検討する価値のあるテーマではないでしょうか。

佐藤直子さん(横浜市民ギャラリーあざみ野学芸員)

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 今回の審査は、作品の魅力だけでなく、受賞の賞品となる画材が、作家さんの作風に良い影響をもたらすかどうか
ということにも配慮しました。画材というのは物質なので、当然物質としての属性を持っています。
作品はどうしてもこの画材の持つ属性に左右されます。属性とは、絵の具であれば粘り気が強い、とか、よくのびる、
硬い、柔らかいなどといった性質や特徴のことで、加えて使うときの使いやすさ、手間などもそれぞれです。
それぞれの画材を使いこなせるかという能力を見るわけではなく、画材と作家の相性のようなものをさぐっていました。
作品の表現方法や方向性をみつつ、作家がその画材を気に入り、前にも増していい作品を生み出すようになるか
ということを考えました。
とはいえ、皆さん作品をよく作る方たちなので、明らかに相性の悪い作品があるわけではなく難しい審査でしたが、
最後はやはり作品の魅力と今後の制作への期待ということになっていきました。
新品の画材を手にするのはとても心躍ることと思います。楽しんでどんどん作品を作っていってください。

真住貴子さん(国立新美術館主任研究員)

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 今年で4回目となる「小さなアトリエ支援の部」を審査させていただきました。
応募された6団体から1団体を選出するのは難しい審査でした。ポイントにおいた点は、活動理念が明確であるか、
地域社会において活動に理解や共感を得るための工夫をされているか、また、障がいをもたれた方が生活者として
自立していくことを視野にサポートされているかという点でした。
いずれの団体でも、熱心に創作に取り組み、生き生きとした作品を生み出し、彼らの意欲と個性を尊重してサポート
する ボランティアの皆さんの姿に接することができました。
今回選出させていただいた「ほっとチョコレート」さんは、特に、地域での展示機会や地域の広報誌を通じた
情報発信が多く、 地域住民とのコミュニケーションに熱心に取り組まれていました。
また、社会で自立した生活をおくるための生活習慣を身につける工夫もされていました。
このような活動を通じて、誰もが自分らしく生き生きとした生活をおくることができる社会が続くよう、願っています。

「小さなアトリエ支援の部」選考講評(花王ハートポケット倶楽部/花王株式会社)

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【お知らせ】
今年は「エイブル・アート・アワード20周年記念受賞者展」を開催!
2018年12月17日(月)~22日(土)11:00-19:00 (最終日17:00) 場所:ガレリア・グラフィカbis
2018年12月13日(木)~23日(日)11:00-19:00(最終日17:00) 場所:A/A gallery

関連企画 研究会「エイブル・アート・アワードは20年で何を残したか〜第1回受賞作家と考える。」
2018年12月16日(日)14:00-17:00(13:30開場) 場所:A/A gallery
ゲスト:光島貴之(みつしま・たかゆき) 有料・要申込
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