「エイブル・アート・ワークショップ2007」


■プログラム■

●9月13日(木)

○13:00-13:30  受付

○13:30-13:50  オリエンテーション

○13:50-14:30  キーノートスピーチ「社会的包摂と文化創造」 

播磨靖夫(エイブル・アート・ジャパン)
「社会的包摂と文化創造」
 社会が大きく変動するなかで、すべての人が生きやすい社会をつくっていく「社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)」という概念が注目されています。
 異なる存在、多様な文化が共生する社会をつくるためにアート(「技」)には何ができるのでしょうか。社会的な課題を創造的に解決するアート(「技」)の可能性について考えます。


○14:40-15:40 講演「コミュニケーションをデザインする」

塩瀬隆之(京都大学情報学研究科)
 立場や能力、文化の異なる人々が、関係性のなかで豊かに成長できるようなコミュニケーションを行うにはどのような工夫が必要でしょうか。
 人間とロボットとの雑談コミュニケーションや、師匠と弟子との技能継承コミュニケーションについて研究している塩瀬さんと一緒に、「伝わるとはなにか」の本質に迫ります。


○15:50-17:00  インクルーシブデザイン・ワークショップ

平井康之(九州大学ユーザーサイエンス機構)
【ワークショップ:ガイダンス】

ユーザーの視点からデザインをするという、インクルーシブデザインの基本理念を学びます。


○17:00-19:00  夕食・休憩

○19:00-21:00 インクルーシブデザイン・ワークショップ#2

平井康之、塩瀬隆之
ワークショップ#2:アイスブレイキングとグループ分け】
ゲーム感覚で参加しているメンバーを知り、この時間で2日間一緒にチームを組むグループ分けを行います。


○21:00 終了

●9月14日(金)

○9:00-12:00 インクルーシブデザイン・ワークショップ#3
【ワークショップ#3:気づき】

グループごとに障害のある人と行動を共にすることで、さまざまなシーンを体験します。

○12:00-13:30 昼食・休憩


○13:30-17:00 インクルーシブデザイン・ワークショップ#4

【ワークショップ#4:ニーズの抽出】
 障害のある人と共に行動することで、身の回りのものについて普段感じている不満やニーズを抽出し、グループで議論します。これらのニーズを場面ごとにストーリーボードにまとめ、その上で改善案をデザインします。
 潜在的なニーズを「物語」という形で顕在化する作業を通じて、インクルーシブデザインにおけるユーザーニーズの抽出手法を学びます。


○17:00-18:30 夕食・休憩

○19:00-21:00 インクルーシブデザイン・ワークショップ#5

平井康之、塩瀬隆之
【ワークショップ#5#6:まとめ】

 調査やニーズの抽出をもとに、その人のニーズにあわせた製品/サービス/コミュニケーションをデザインし、プレゼンテーションの準備を行います。
 デザインの過程で、「特別なニーズ」から「インクルーシブ(包括的)なデザイン」を生み出すプロセスを学びます。


○21:00 終了

●9月15日(土)

○9:00-10:30 インクルーシブデザイン・ワークショップ#6

○10:40-12:00 インクルーシブデザイン・ワークショップ#7

平井康之
【ワークショップ#7:発表と講評】

グループごとにワークショップを通して作成したデザインを発表し、参加者全員で共有します。


○12:00-13:00 昼食

○13:00-15:00 ディスカッション
3日間のワークショップを通して感じたことや考えたことを共有することで、今後の活動につなげるきっかけを作ります。3日間を振り返り、インクルーシブデザイン・ワークショップから得たアイデイアや経験を、それぞれの現場や学びにどのようにいかしていくことができるかについて、振り返ります。

○15:15  終了

 

■講師プロフィール

□平井 康之
九州大学ユーザーサイエンス機構・九州大学芸術工学研究院助教授
コクヨ(株)、アイデオを経て現職。英国王立芸術大学院(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)や
共用品九州らとのコラボレーションにより、インクルーシブデザインの研究に取り組む。

□塩瀬 隆之
京都大学大学院情報学研究科助教、
心理学、認知科学、工学、情報学などさまざまな観点からコミュニケーションを研究する。最近の関心は、視覚に障害のある人との言葉でみる美術鑑賞をいかに子どもたちのコミュニケーショントレーニングにいかすか。博士(工学)。


□播磨靖夫
エイブル・アート・ジャパン常務理事/財団法人たんぽぽの家理事長/日本NPOセンター代表理事ほか。
障害のある人たちの生きる場「たんぽぽの家」づくりを市民運動として展開。また、アートと社会の新しい関係をつくる「エイブル・アート・ムーブメント(可能性の芸術運動)」を提唱している。

 

 


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