<二人の演出家>
■ジョン・パルマー(フルボディ・アンド・ザ・ヴォイス芸術監督)
Jon Palmer (Artistic director , Full Body &
The Voice)
セントジョンズ・カレッジ(ヨーク)で演劇を学び、約10年間俳優として活動。
1992年、知的障害のある子どもや若者向けの劇団、インタープレイの芸術監督に就任。在任中の5年間に、この分野で最も優れた劇団の一つといわれるまでにその評価を高める。
シェイクスピアの「テンペスト」を題材にした「She
Changes」や、英国作家協会最優秀児童演劇賞を受けた「Stepping
Stones」などの作品を演出。"インクルーシブ・シアター"に関する第一人者として国内外のコンフェレンスやフェスティバルに出席。知的障害のある成人対象の養成コースも開発。
1998年、フルボディ・アンド・ザ・ヴォイスの芸術監督に就任。以後、全作品を演出。10名の俳優とともにフランスやポルトガルでの海外ツアーも果たすと同時に、トレーニングプログラムやアウトリーチ活動を展開。これらの活動は、革新的な演劇活動として広く注目を集めている。知的障害のあるアーティストが自身の創作手段を探究できるきちんとした機会を創り、常に新しいものの見方や考え方を持ち、様々な挑戦を続けている。
■ジェニー・シーレイ(グレイアイ・シアター・カンパニー芸術監督)
Jenny Sealey (Artistic Director , Graeae
Theatre Company)
グレイアイ・シアター・カンパニーで俳優としてデビュー、8年間劇団員として活動する。
その後、グルベンキャン財団の演出家トレーニング奨学金を受け、インタープレイ・シアター・カンパニーで演出を学ぶ。同劇団では、「She
Changes」や英国作家協会最優秀児童演劇賞を受けた「Stepping
Stones」、新作オペラ「Med
Meg]などに共同演出家として関わる。
1997年、芸術監督としてグレイアイに戻り、高い芸術性とアクセシビリティを追求するポリシーを掲げた作品づくりに集中する。以後「Mystic」(Peter
Wolf)、批評家から好評を得た「The Fall of the House
of
Usher」(「アッシャー家の崩壊」)、新たな方向性を打ち出した「Fittings:The
Last Freakshow」、「A Lovely Sunday for Creve
Coeur」、ノッティンガム・プレイハウスとの共同制作による「Alice」と「Two」、「The
Changeling」など全ての作品を演出する。
最近の作品では、「トロイアの女」をベースにした「peeling]や、ナチスのユダヤ人就床女での同性愛者を描いたマーティン・シャーマンの「Bent」の演出で高い評価を得ている。
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